カードヒーローが好き
トレード&バトル カードヒーローというゲームが好きです。
このゲームはゲームボーイ対応ソフトとして2000年に任天堂から発売されました。
「カード」と名前がついていますが、カードゲームのジャンルではないです。
キャラクターのコレクションとかドロー等をカードの媒体を介しているだけで、感覚は将棋やチェスとシミュレーションゲームに近いものがあります。
モンスターの配置や攻撃範囲、ダメージを受けるとあらゆる場面で重要になるストーンが増えるなど、独特のルールが有り逆転要素も大きいです。
バトル自体の駆け引きの奥深さ。作戦がハマった時の爽快感など面白さもあることながら、ボクがこのゲームを愛して止まない最大の理由はストーリーの良さ、です。
ひとことで言うと、懐かしく温かいストーリーです。
勧善懲悪とか対立の部分はあるものの薄く、友だちを思う気持ちやすれ違いによる寂しさ、家族の優しさなど、愛にあふれています。
この感覚は他のゲームにはありません。
よく出来たゲームシステムとトキメキを感じるストーリーが高いレベルでバランスを保っています。
ですが、残念なことにこのゲームは商業的には失敗だったようです。
おそらく、独特なタッチのキャラクターが原因ではないかと思います。
ボク自信も今となってはこのタッチがゲームの世界観に合っていてすごく好きですが、最初に見た時は「ダサっ!」なんて思ってしまったくらいです・・・。
そんな好きなカードヒーロですが、ゲームボーイのカードリッジにはバックアップ兼タイマー用の電池が内蔵されており、その電池の寿命が尽きるとセーブができなくなるという弱点がありました。
我が家に数本あったカードヒーローの全ての電池が切れて遊べなくなっていた2007年に満を持してDS版高速カードバトル カードヒーローが発売されました。
前作の反省を活かし、キャラクターはデザインが一新されました。
もともと完成されたゲームシステムでしたので、もちろん面白いのですが、どうしても許せない点が2つありました。
1)ゲームテンポ > CPUの強さ
タイトルにもあるように「高速カードバトル」になりました。
前作(GB版)のCPUは思考に時間がかかりテンポはよくありませんでした。
唯一の問題点でもありました。そこは大幅に改善されました。
しかし、その代償としてCPUが弱くなりました。アホになりました。
前作では油断すると一気に逆転されるほど骨のあったひとりプレイが、今作では出来なくなりました。これには本当にガッカリしました。
2)スカしたキャラにスカスカのストーリー
キャラクターが今どき(!?)なスカした性格になりました。
全然思い入れが出来ないカッコつけ君と頭が空っぽなヒロインが、テンプレート通りに作られたありきたりなマンガをパラパラとめくっているような感覚です。
ゲームの歯ごたえのなさ以上にこれにはガッカリしました。
カードヒーローと名乗ってはいけないと思えるほどでした。
ですので、カードヒーローを楽しみたいという方がいらっしゃいましたら
3DSのバーチャルコンソールで楽しんでいただくことをおすすめします。